センター長メッセージ

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

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  令和6年能登半島地震にて亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。被災地の一刻も早い復興を願っています。
  昨年は、5月8日新型コロナウイルス感染症の第5類移行により3年ぶりに行動制限がなくなり、私達J-PARCでも、引続き適切な感染症対策をとりながら、研究活動や研究会、広報活動などを進めることができました。皆様のご協力にお礼申し上げます。
  4月と6月には、KEK所掌の施設で火災が発生しました。幸い、人身の事故には至リませんでしたが、地域の皆様を始め多くの皆様にご迷惑、ご心配をおかけしました。原因究明、再発防止策、安全確認ののち運転を再開しましたが、ビームタイムに大きな影響が出てしまい、ユーザーの皆様には多大なご不便、ご迷惑をおかけしました。この場を借りて改めてお詫び申し上げます。
  一方、RCS/MLFは4月から840kWで、95%以上という非常に高い運転効率でビームを供給し、MLFの実験では様々な成果を上げることができました。2024年もビーム強度の増強と安定運転を実現し、さらに多くの成果を目指したいと思います。MRは、長年取り組んできたアップグレードにより2023年末には、ニュートリノ施設へのビーム強度が510kWから710kWへ大幅増強に成功しました。今後さらなる大強度化への見通しが得られ、ニュートリノ研究の更なる進展が期待されます。
  J-PARCの使命は、素粒子・原子核物理、物質・生命科学などの幅広い分野の研究を発展させ、宇宙・物質・生命の起源や多様性にまつわる謎に迫り、人類のQuality of Lifeの向上に貢献することです。その基礎となる、何より重要な安全管理をより一層向上させる努力を続けます。J-PARCの発展は、地域の皆様のご理解や世界中のユーザーの皆様、J-PARCに関わるすべての皆様のご理解、ご協力により成り立っています。感謝申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和6年1月吉日
J-PARCセンター長
小林 隆