








BL09は、2010年よりビームライン建屋の建設が開始され、9月4日いばらき量子ビーム研究センター (IQBRC) において、NEDO (独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構) ,KEK (大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構) ,国立大学法人 京都大学主催により完成式典が開催されました。
BL11は、2009年7月よりビームラインの建設が開始され、9月27日J-PARC MLF会議室において、国立大学法人 愛媛大学,国立大学法人 東京大学,JAEA (独立行政法人 日本原子力研究開発機構) により完成式典が開催されました。
本日より開始される加速器運転により、各機器のさらなる調整が進められ、10月中旬から実験が開始される予定です。J-PARCにおいて優れた研究成果が生み出される事が期待されます。













みなさん、こんにちは。今回はJ-PARC復旧の試験運転スタートの様子をお話しします。 大地震から約9ヶ月たった平成23年12月9日。J-PARCは、主な装置の点検や修理が完成して、いよいよ試験運転を開始することになりました。地震直後の状況では、とてもこんなに早く試験運転が開始できるとは思ってもいませんでした。
しかし、J-PARCに関係する人たちが一生懸命頑張って、1日も早く復旧させようと努力したこと、そして周りの人たちや関係機関もサポートしてくれたことが、こんなに早い試験運転開始に結びついたのです。
永宮J-PARCセンター長はあまり変わっていませんが (?) 、6年後には周りに並ぶスイッチの数が増えていることがわかりますか?さらにスイッチの前にあるテレビモニターの数も増えていますね。

みなさん、こんにちは。今回は装置の点検についてのお話です。みなさんは、何か機械や装置の調子が悪いなぁ〜、と思った時、どうしますか?まず見て調べること、すなわち点検しますよね。点検することで悪いところを見つけて、直すことができます。
しかし、装置の中がどうなっているかを調べなければ、修復もできません。それでも、例えば小さな穴から鏡を差し込んで、そこで反射させて見るとか、細いすき間でも曲げることができる光ファイバーを使って、装置の内部を照らすなど、担当者はいろいろ工夫したり、苦労しながら装置の中を調べました。
また、ニュートリノ実験施設の一部 (例えばディケイボリューム内部) では、装置を運転することで放射線のレベルが高くなってしまう場所があります。ここは放射線などが外に出ることが無いように、また人が容易に近づくことが無いように、きちんと安全対策がしてあります。また何があっても大丈夫なように、ガッチリと作ってあります。
しかし、そのような場所でも、今回のように予想していなかったような大きな地震の場合は、やはり中を点検することが必要です。ここも点検するのにとても苦労をしました。
ここは、小さなカメラを長い棒の先に付けて、外の穴から差し込んで写真を撮影しました。放射線に対する安全なども、十分考えて慎重に作業を行いました。その結果、この装置も無事であることが確認できました。 このように、いろいろな苦労や工夫を積み重ねながら、少しずつ、しかし確実にJ-PARCの復旧作業を進めてきたのです。