
核変換実験施設(TEF : Transmutation Experimental Facility)は、
臨界集合体を用いて加速器駆動システム(ADS)による核変換技術の成立性に係る
原子炉物理および運転・制御に関する研究・開発を目的とする「核変換物理実験施設(TEF-P)と
ADS特有の構成要素である核破砕ターゲットおよびビーム窓に関するシステム技術の確立を目指す
「ADSターゲット試験施設(TEF-T)」の二つの主要施設で構成されます。
TEFについては分割整備案を考えており、前期にTEF-Pの建設、後期にTEF-Tの建設を行うとして、
J-PARC第2期計画において、TEF-P建設に着手できるよう検討を進めています。
TEF-Pは、未臨界状態とした臨界実験施設に陽子ビームを導入し、 高速中性子増倍体系を核破砕中性子源で駆動する施設です。 この施設の主な目的は、ADSの成立性に関わる炉物理および運転制御に関する研究・開発です。
ADSの大きな特徴の一つとして、加速器と未臨界炉の境界となるビーム窓の存在が挙げられます。 ビーム窓は一方が真空、一方が液体鉛ビスマスに接し、そこを陽子ビームが通過するため、 非常に過酷な環境で用いられることが想定されます。 このビーム窓の工学的成立性の検証および陽子ビームによる材料損傷の影響などを検討する施設として、 TEF-Tを検討しています。